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インプラントのトラブル対応

  • 骨造成手術をせず、細い骨に細いインプラント体を無理に埋入することによって、インプラント体は破損する
  • 歯軋りによる上部構造の破損は、ナイトガードをつけて防ぐ
  • 大臼歯部のインプラントは破損しやすい

インプラントにおけるトラブルには、大きくわけて「歯周病によるトラブル」と「インプラント体の機械的破損によるトラブル」とがあります。
ここでは、各種機械的破損によるトラブルについてご説明いたします。

インプラント体の破損

インプラント体の破損の多くは、噛む力が一番かかる、大臼歯部という部位で起こっています。
大臼歯部に、メーカーから使用が禁じられている3.5mm未満の太さのインプラントを埋入したために、噛む力によって折れるケースがよく見られます。

原因の多くは

GBR等の骨造成手術をきちんと行わないまま、細めのインプラントを埋入したことにより起こる場合がほとんどです。
いったんインプラント体の破損が起こると、すべてを撤去し、骨造成手術をしたあとに、充分な太さのインプラントを再埋入するしかありません。

部位により適切な太さのインプラントを埋入する必要があります。
しかし歯科医が技術的に難しいGBR等の手術を避けたり、『インプラントが入るまで時間がかかる』『手術が2回必要な場合がある』『腫れる』『出血が増える』等の理由によりGBR等の手術の必要性を説明しないことがあります。

上部構造の破損

歯軋りによる破損

メーカーのインプラント製造過程でのミスや材料の強度不足による破損と、夜間の歯軋りにより大きな力がかかることによる破損が考えられます。
その場合、上部構造のパーツの交換や歯軋り防止装置の夜間装着(ナイトガード)により問題の解決を図ります。

セラミック等の破損

天然歯は歯の歯根周囲にある、歯根膜による衝撃を吸収する機構が備わっています。

歯根膜が、歯に前後左右上下に500ミクロンの動きを与えます。

一方インプラントは骨に完全に固定されているので、天然歯と比べるとほとんど動くことがなく、噛む力の衝撃力の吸収ができないこと、またネックが細いので力がセラミック内に集中しやすく破損しやすいのも事実です。

臼歯部は破損しやすい

特に力がかかる臼歯部は破損しやすい傾向にあります。
そのためにメーカーによる柔らかいセラミックの開発も急がれています。

臼歯部の破損は、歯軋りが原因の場合がほとんどです。
前歯ではあまり起こらないようです。

破損の対策

対策として

対策としては適切な咬合関係の付与や、歯軋り防止装置の夜間の装着が考えられます。
また、対合する歯が金属冠の場合には、金属歯の形態修正も有効です。
割れにくいハイブリッドセラミックの使用も、大変有効です。

金属冠による対策

また審美的には良くありませんが、インプラントの咬合面を金属にすれば破損はしません。
ゴールドやPGA(白金と金の合金)の金属冠は、最適の硬さを得られます。
保険が効く金属(パラジウム等)は、硬すぎ、良くはありません。

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