フラップレス手術
- 歯肉を切開せずにインプラントを埋入する治療方法
- 切開しないため、傷の治りが早く出血が少ない
フラップレス手術とは、歯肉を切開せずにインプラントを埋入する治療方法です。
埋入部位の歯肉にパンチし穴を開け、ドリルでインプラント穴を形成して埋入します。
メリットとデメリット
利点
- 切開しないため、傷の治りが早い
- 出血がとても少ない
- 切開するより骨の吸収が少なくてすむ
歯間乳頭や歯ぐきの退縮が起こらないため、前歯のような審美を要求される部位に適した治療法です。
歯間乳頭・・・歯と歯の間を埋めている歯ぐきのこと
欠点
- 疼痛は変わらないか、かえって炎症が歯ぐきの中にこもるので痛い場合もある
- 炎症が封じこまれるため、腫れが大きくなる場合もある
- 骨量が不充分なケースでは正確に埋入することが困難で、インプラントが骨から外れる・違う方向に向いてしまうということがおこる
また、手術では、計画どおりにいかないことがしばしばおこります。
切開しないため、骨が薄く手術中に一部が露出してしまっても、その場で骨を増やしインプラントの寿命を延ばす等の対応ができません。
フラップレス手術を選択する前に
フラップレス手術は骨に充分な厚みと高さがあるなら、あまり問題はありません。
しかし日本人にはそういう方は少なく、その場合、インプラントの埋入方向により太い血管や神経を傷つけるリスクがあります。
また、骨を削る浸襲性の高い手術のあと、傷口を完全にふさぐことになるので、内部での出血があったり外傷による炎症性滲出液が溜まってしまい、かえって切開するより痛みも腫れも大きい場合もあるのです。
フラップレス手術は、インプラントシミュレーションにより製作されたサージカルガイドで手術を行いますが、インプラントの埋入方向ガイドの正確さが不充分で、神経や太い血管を損傷するリスクが考えられます。
最近ではCAD/CAMなどのコンピューターでガイドを削る方法も開発されていますが、現状の製品は精度・安全性にまだ多くの疑問があると言わざるを得ません。
今後、信頼性の高い製品が開発され、普及されることを切に願っています。
フラップレス手術