インプラントの歴史
- インプラントは、古くローマ時代から行われてきた治療法
- 20世紀にはいり、チタンと骨が直接骨結合することが発見された
- 高い成功率と信頼性により、世界中で広く歯科治療に応用されている
インプラントの歴史はわりと長く、古代ローマ時代ガリア地方の墓地から『鉄でできたインプラントが埋入された骸骨が発掘された』という記録が残っています。
19世紀に入ると、金・白金・ポーセレンなどが試されました。
インプラントの歴史(20世紀以降)
20世紀になるとコバルトクロム・セラミックその他さまざまな材料や形態が試されています。
おもな形態として、ネジ型・歯根型・ピンタイプ・骨の表面に置く網目状タイプ(骨膜下インプラント)・板状タイプ(1965年Linkowチタンブレードインプラントとよばれていた)・T型(アルミナセラミック)・ハイドロオキシアパタイト(骨の主成分で人工的に化学合成された物質)等さまざまなタイプの素材・形状のインプラントがありましたが、結果はあまり良くなかったため、消えていきました。
それまでにも今日使われているチタン製のインプラントは試されていましたが、(骨と直接結合する)現代のチタンインプラントとは異なったもので、成功率は50%未満でした。
当時のチタン製のインプラントの形状は板状やネジ型で、チタン合金と骨との間には軟組織が介在していました。
オッセオインテグレーションの発見
1965年スエーデンのイエテボリ大学医学部の整形外科医、ブローネマルク教授が『チタンと骨が直接骨結合すること』を偶然発見したことから、長年の動物実験や人体臨床試験を経て、安全性・有効性・高度な成功率を確かめ、のちに歯科領域での応用としての骨結合チタンインプラント(オッセオインテグレーイションインプラント)が生み出されました。
まさに第三の歯といっても過言ではないほどの高い成功率と信頼性で、今や世界中で広く歯科治療に応用されています。
オッセオインテグレーション(osteo integration)とは、チタンと骨が直接骨結合すること
チタンについて
チタンは、強くて、軽く、錆びにくく、(人体に)ほぼ無害なことが知られており、骨に入れるとチタンの表面にできる酸化膜に骨の繊維組織が強く絡み合い、しっかりと半永久的に接合する性質があることが証明されています。
チタン(Titanium)は原子記号Ti原子番号22、原子量47.90の銀白色の金属元素